出社を“心地よい選択”に──システムサポート大阪支社、拡張移転の舞台裏
2024年、株式会社システムサポートは大阪支社を「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」19階へ拡張移転しました。
97坪から245坪へと大幅にスケールアップした新拠点には、「自宅で働くより快適に」「仲間と過ごすことで成長できる」、そんな想いが込められています。
今回は、移転時の大阪支社長・岡本氏(現株式会社システムサポートホールディングス執行役員)に、移転を決断した背景や新オフィスに込めた工夫、そして今後の展望を伺いました。
「場所は変えず、体験を変える」という配慮
移転を決断された背景を教えてください
岡本氏:以前の支社は大阪梅田ツインタワーズ・ノースに入居していましたが、97坪に約240名が集まる状態で、物理的にも心理的にも限界がありました。席の確保すら難しく、会話も減り、偶発的な学びや刺激が失われていました。
社員の平均年齢は31歳、20代が6割を占める若い組織です。若手にとっては、仲間と同じ空間で働き、自然に会話したり、先輩の背中を見て学んだりすることが欠かせません。リモートワークの環境は整っていましたが、オンラインでは“気軽に声をかける”ことが難しく、孤立感を覚える社員も出ていました。
だからこそ、オフィスは単なる作業の場ではなく『会社に来たくなる場所』であるべきだと考えました。自宅で働くよりも快適で、仲間と過ごす時間が価値になる。そんな環境をつくることは、会社としての責任だと感じたのです。
他物件も検討された中で、最終的に“大阪梅田ツインタワーズ・サウス”に決めた理由は?
岡本氏:候補には、同時期の新築のランドマークビルもありました。いずれも梅田駅に直結してはいますが、実際の動線を比べると「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」が最も駅から近く、通勤時の快適さは圧倒的でした。毎日通う場所だからこそ、その数分の差が積み重なれば大きなストレスの差になります。私たちは“社員がストレスなく通えること”を最優先にし、立地の優位性を持つ大阪梅田ツインタワーズ・サウスを選びました。
また、ビルオーナー様との長年の信頼関係や、管理・セキュリティ体制に対する安心感も大きな理由です。さらに決め手となったのが、入居者専用の共用部「WELLCO(ウェルコ)」でした。カフェやラウンジ、フィットネスや仮眠室まで備えた空間は、若手社員にとって“ここに来る理由”を与えてくれる特別な存在です。栄養士監修の健康的なランチや豊富なメニューが揃う食堂は、昼は憩いの場、夜は懇親会やイベントの場としても活用でき、働くこと自体にメリハリを与えてくれます。
つまり、『立地はこれまで以上に便利に、オフィス体験は飛躍的に進化させる』――その最適解が「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」でした。
“自宅を超える快適さ”を社員とともに
新オフィスの設計に込めたこだわりはどのようなものですか?
岡本氏:最大のテーマは“自宅より快適に働けること”です。リモートワークが当たり前になった今、オフィスに来ることが社員にとって不便であれば、わざわざ出社する価値はありません。だからこそ、光の入り方、座席の広さ、椅子の座り心地といった快適性に加え、ネットワークや電源環境まで徹底的にこだわりました。
全席に電源を備え、Cタイプ端子も常設。10Gbの高速回線を導入し、セキュリティを守りながら個人Wi-Fiも許容する柔軟さを持たせています。ダウンロードや大容量データのやり取りもストレスなく行え、『自宅より便利だ』と感じてもらえる仕様にしました。
実際、移転後は『天井が高く窓面が広いため開放的』『席がゆったり配置されていてストレスが減った』『WELLCOの利用で特別感を味わえる』といった声が多く寄せられています。特に若い社員にとって“ここで働くこと自体が価値になる”場所へと変わりつつあるのを実感しています。
社員参画はどのように進められたのですか?
岡本氏:オフィスは“会社から与えられるもの”ではなく、“社員と一緒につくるもの”であるべきだと考えました。そこで内装パースを複数用意し、若手社員に投票してもらいました。
会議室名も公募し、色や惑星、飲み物などユニークな案が集まりました。什器選びも実際に社員と一緒にショールームを回り、使い心地を体感して選びました。
こうして完成したオフィスは、社員が主体的に関わったからこそ愛着が生まれ、『自分たちの居場所』として大切に使われているように感じます。設計段階から社員の声を反映させることは、“社員を信頼している”という会社の姿勢の表れでもあると思います。
“広さ”以上に価値を生むもの
移転を機に、働き方のどんな点を変えられましたか?
岡本氏:一番大きく変えたのはワークスペースの使い方です。以前の大阪梅田ツインタワーズ・ノースでは“グループアドレス”を採用していましたが、どうしても部署ごとに固まってしまい、他部門との交流が制限される傾向がありました。そこで「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」への移転を機に、思い切って9割をフリーアドレスに切り替え、予約制で自由に席を選べるようにしました。
この仕組みで、隣に誰が座るかは日によって変わります。すると『普段関わらない人と自然に話せる』『小さな質問から会話が始まる』といった偶発的なコミュニケーションが生まれるようになりました。社員同士が“仲間である”という感覚を持ちやすくなり、空気が柔らかくなったと思います。
また、会議室エリアを独立させ、集中して話し合える空間を確保したのも工夫の一つです。個室よりも、オープンな席やラウンジの方が社員からの人気が高いです。管理職だけは固定席にしていますが、それ以外は自由。『今日は集中したいから窓際に』『今日はチームと近くに座ろう』と、自分の働き方を主体的に選べる。こうした自由度こそ、出社する価値を感じてもらえるポイントだと思っています。
採用や外部への発信面での効果はありましたか?
岡本氏:はい。求職者をオフィスに案内すると、『こんな環境で働けるなら挑戦したい』という声をいただき、内定承諾率の向上にもつながっています。オフィスそのものが会社の姿勢を伝えるメッセージとなり、採用ブランディングの武器になっています。
また、社内アンケートでも『会話がしやすくなった』『相談が増えた』といった声が多く、コミュニケーションの活性化が数値としても表れています。広さ以上に“人が関わり合うきっかけ”を生み出せたことが、この移転の一番の価値だと感じています。
未来に向けて――“集まる理由”を磨き続ける
この移転を通じて、会社としてどのような未来像を描いていますか?
岡本氏:今回の拡張移転は、単にスペースを広げるだけの話ではありません。社員が『会社に来たい』『仲間と関わりたい』と思える環境を整えることで、組織全体がより創造的でしなやかに成長できると考えています。
私たちが目指す未来像は、“オフィスを通じて人と人が結びつき、そこから新しい挑戦が自然に生まれていく会社”です。働く環境を整えることは、社員に対する良い環境の提供であると同時に、会社の競争力そのものでもあります。
大阪支社がそのモデルケースとなり、『出社することが楽しみで、ここに来ると新しい刺激を得られる』と感じてもらえる。そんな体験を積み重ねることで、会社全体のブランド力や採用力も高まります。つまりオフィスは“未来をつくるインフラ”なんです。
今後の大阪支社に期待する役割を教えてください
岡本氏:今後は、社員が『自分の居場所』と感じられる仕掛けをさらに増やしていきたいです。BBQや運動会、社内サークル活動など、これまでも多くの取り組みを行ってきましたが、そうしたイベントは単なる余暇ではなく“仲間とつながる大切な体験”です。
会社が場や機会を提供し、社員が自ら意味づけて活用する。その循環を強めていくことが、若手の育成や組織の結束を後押しします。大阪支社はその実験場であり、将来的には全国の拠点にも横展開していくモデルになると考えています。社員にとってオフィスが“未来を描くキャンバス”であり続けるよう、磨き続けていきたいです。
※掲載内容は取材当時のものです。